† 変化球手法は選挙占断に使えるか †

いよいよ公示を迎えた選挙を占ってみようとしたんだけど、 どういうチャートにするか、ちょっと悩んでしまった。

選挙公示の日時を用いるのが原則論だとは思うのだけど、 この公示ってやつが日にちは判るのだけど、 時間までは判然としない。

公示直後に 各党首が第一声を挙げた日時を用いてみようとしたけど、 それもちょっと考え込んでしまった。

今回の選挙は、解散の時点で選挙ムードが確立されたようなもの。 公示とか第一声とか以前に、テレビなどで各党首が議論したりアピールしている。

色々な事情で「公示」というイベントに 過大な信頼は置けないような気がして、チャートの作成ポイントを思いあぐねていた。

判っていることは、麻生首相が解散を決断し、衆議院議長が解散を宣言した日時が、もっともふさわしいと思った。 だけど、それなら 有能な占星者がやっているだろうし、それだけでなく もっと他の方向性も探ってみたかった。

ネットをさまよってみたけど、数百のサイト･ブログをさまよってみたけど、あまりピンと来ない。検索で５００見たとしたら、一見の価値があるのは、２～３あるかどうかじゃないかな。 というか、活躍されているプロ占星術師でありながら、占星術の基礎さえ出来ていないと思われるトンデモ占断している方までもいるんですね。ま、知名度と実力が関連しないってのは昔から知っていたことでしたが。。。閑話休題

選挙予想の要所をどこで掴むか、どういう星図を使うか、悩んでいるとき、ネット上の占い掲示板を見てみた。 そこでは 自民党寄りと思われる占者たちが高い割合でいたことにも戸惑ったけど、、みんながみんな 民主苦戦・困難 というような占い結果を 披露していた。

もしかしたら、こいつを使ってみる手は有効じゃないか？！
「彼らの占い結果が 希望通りになるかどうか」という課題から ホラリーを用いて、選挙結果が占えるのではないか？ スタンスも判りやすく、質問としても扱いが難しくないタイプだ。 ここで早速 チャートを作成してみた。

以下の図が、「ネット掲示板の占者の占い結果が、希望通りになるかどうか？」という質問のチャートです。

変な意図を疑われないためにも、現時点では敢えて占断を書くのは止めておきます。あくまで占星の研究としての一例として 残してみます。

結果（10/ 3）

この時は 占断を書きませんでした。 それは嫌がらせを恐れたことも 無いわけではないですが、 同時に これほど明確な表示のために ホラリーの基礎さえ知っている人間に対しては 言葉は要らないということもあります。

衆議院選挙の結果は、民主党側の大勝でした。 すなわち、ネット掲示板の方々の予想（の大勢）が 不的中ということになります。 それは この星図に端的に表示されていて、ホラリーの有用性の再確認が出来ました。

１Hが 掲示板の占いの人の大勢（ムード）です。 ASCに火星がピタリと乗っています。しかも 彼らの希望を表す１１H支配星。 これは「彼らの希望が暴走気味、自己中心的」＝「希望は叶わないムード」を表します。

さらに、その彼らの希望を表す火星は、終着点（選挙結果）を表す４H支配星 水星とスクエア。しかも 土星に真上から圧し掛かられています。品位は悪くないですが、状況が悪い。

とどのつまり、希望も結果も彼ら自身も ２つの凶星に強く傷みつけられているので、結果は 希望にそぐわないことになるであろう・・と占断が出来ます。

また 月も アスペクトが持てない（星座を跨いての分離しかない、接近でも出来るまでに遠い）という 宙ぶらりんな状態で、しかも 品位の格付けが何ももらえない位置。

先の強烈な表示（火星・土星のアフリクト）を覆すには、 足場を失っている月は あまりにも力不足でした。

質問が単純鮮明に行なわれれば、星図も単純明快に応えてくれる・・ということを 強く感じたケースです。