† 歌を殺す ご本人の老害 †

昭和の歌謡やフォークなどの番組では、昔の映像を流すこともあるけども、 今のご本人が登場して、歌を唄っている こともある。

私は、利く音楽のジャンルが 斑状に広いので、 洋楽も聞くけど、昭和歌謡も 好きだったりする。

でも、歳とった 今のご本人が出てきて唄うと、たいてい、ガッカリする。 この日も そういう番組があった。

古ぼけた ご本人に 持ち歌を歌わせると、 まるで俺の勝手だろと言わんばかりに、変な 節回しをしたがる。 そして それは ボロボロになっている。

それは 作曲者の思いが 踏み躙られ(ふみにじられ)ているといっても過言ではない。

私からしてみれば、外した唄い方は 音痴が唄っているのと変わりが無いから、 まったく不快でしかない。

昭和歌謡は 心に染み入るような テンポと歌詞が魅力なのに、 節（拍子）をズラしてばかりで（酷いと 音程もズレていたり・・・･）、不協和音というか不協和拍子だ。

初めて見た 今の小林旭にも ハッキリ言って、ガッカリした。 あんな歌、もう二度と聞きたくない。やっぱり、もう 「昔のひと」なんだね。 残念だけど、熱き心 とか ＣＤで聞く方が いい。

それは 森進一とか千昌夫とか 大抵の人も そうだね。 さだまさし にもガッカリさせられたこともある。 なまじ 唄いすぎると、唄いやすいように唄おうと甘えが出て、歌を壊し始める。 だから、作曲者の心を大切にしている 早い時期に収録した歌の方が、良質なことが多いような気がする。

歌は、歌詞と曲と 歌い手の 総合芸術なんだ。 曲を蔑ろにする歌手は ダメなヤツだと、私は思う。