† 『これでいいのだ！』を観てきた †

基本 引き篭もりの私ですが、なんとか外に出ました。

基本、引き篭もりなので、どういうわけか どうしても外に出るまでに時間が掛かる。 出掛け慣れしていないんだろう。

この日、家を出たのが 15時半、・・・・遅すぎだろー！

映画館に行って、『これでいいのだ！』を観てきました。

私は映画マニアではない、、、
というか、むしろ 映画を見た数においては 極めて少ない方の人間だと思うけど、 そういう私の『これでいいのだ！』の率直な感想。

まず、赤塚不二夫役の 浅野忠信 は、赤塚不二夫 本人のイメージを見事に出していて 驚いた。 そして、演技も巧いですね。

他の出演者も、演技に関しては、文句が出なかった。 とくに 赤塚の母役の いしだあゆみ は、僅かな時間と僅かなセリフでしたが、貫禄のある演技でした。

ただ、、、、脚本が残念でしたね。

赤塚不二夫の半生を基にしたフィクションということですが、 結局 何を描きたかったのだろうか？とテーマがボケています。

この映画は、赤塚不二夫の半生なのか、内面なのか、コメディなのか、ドキュメンタリーなのか。 笑えそうで 笑いに欠けていて、感動させるようで 感動しきれない。 そもそも お客に何を見せようとしたのか、何を語ろうとしていたのか、よく判らない脚本でした。 ただ、「編集者と作家の間の 深い信頼関係」というものは 何とか描けていたかな。

ストーリーの緩急のリズムも悪い。 どうでもいいようなシーンを長々とやってみたり、急に 展開が切り替わったり。 見ているほうとしては イライラしたり 呆然としたり。

具体的に言うと、赤塚不二夫の放蕩三昧の場面の時間配分がダメすぎて、映画全体のリズムを壊している。 漫画の世界の具現化が いきなり過ぎて、見ているほうが 付いていけない。 ・・・これは編集もダメすぎる。

あと気になったのは、スタジオ撮りのチープさだけど、これは あの『相棒』でさえも 陳腐だったことから、 これは東映映画のスタジオ撮りの美術セットレベル全般的に陳腐なのだろう。 まぁ、予算が苦しいってとこが一番なのだろうけど、それだったら 今ならCGで 何とか修正してもいいだろうと思う。

私の評価としては、、、

• 俳優演技：★★★★☆
• 脚本編集：★★
• 演出美術：★★☆
• 総合：★★
• 評価：「ちょっと不満」
  ただ、俳優陣の演技に関してなら 観ておくべきレベル。

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比較参照　最近 見た『相棒 -II-』だと、こんな感じ。

• 俳優演技：★★★
• 脚本編集：★★★
• 演出美術：★★☆
• 総合：★★★
• 評価：「そこそこ観れた」
  とくにTVシリーズのファンは、観ておかなくてはいけない（伏線がある）。