† ARIA のDVDを 見終えました †

ARIAの第３期 最終巻のDVDを見終えました。 これでARIAは（一応）全てが完結です。 気が付いてみれば、DVDだけでどんだけお金使ったんだか･･とも思ったりもします。ですが、ARIAを手元に置いておき、いつでも見られる環境というのは 価値が有ると思いますので、後悔などはしていません。

灯里がプリマになり、アリシアさんが引退式、そしてアイちゃんが･･･と原作とあまり変わらない最終話でした。 灯里ちゃんがアリシアさん引退の寂しさから、泣きながらアリシアさんに訴える場面は 圧倒されました。「（灯里が葉月さんに）降りてきた」という話に頷いてしまうものでしたね。

冷静にレビューすると、第３期は原作でも傑作とされる話が目白押しのアニメ化シーズンでしたが、アニメでの 脚本的は ちょっと力至らずの部分が目立ったと思います。

とくに『（第７話）その ゆるやかな時の中に･･･』（ARIAカンパニーの創業に至るエピソード：グランマこと秋乃さんとアリア社長の出会い）は、原作となぞるだけで汲々としていたような感がします。

前半に先輩エピソードを加えたことで、後半だけでアリアカンパニー創業のエピソードを描くことになってしまった。そのために情感を盛り上げる時間も、秋乃さんの心理状態を描く緻密さにも欠けていた。 原作を膨らませもせず、ただただアニメ化しました的なガッカリ感です。ARIAでも独特の傑作話だけに ほんとガッカリです。

もう一つ、ガッカリとしては アテナが記憶喪失を騙り アリスちゃんを泣かせてしまう『（第８話）その 大切な人の記憶に･･･』ですね。これは全体平均としては出来は良かったのです。 脚本も 前半にオリジナルのエピソードも、良かったです。ただ、肝心のクライマックス アリスちゃんが泣き出してしまう そのシーンが 何か物足りないものがあった感じはあって、 ちょっとだけ惜しまれます。

冷静に感想を言うと、原作の傑作さから言うと、アニメ化しての感動が薄い第３期でした。それでも トラゲッタの３人（第４話『その 明日を目指すものたちは･･･』）などのアニメ化は嬉しいことでしたし、 いくつかの傑作話や最終話までしっかりアニメ化されたことは、やっぱり第３期は やって良かったものです。

とくに最終話の アリシア引退式 や 灯里ちゃんの泣きながら アリシア引退にちょっとだけ異議を訴える場面は、アニメにした意義が大きかった。 これが原作には無い アニメのパワーですね。