† 【占星】４月号 case.1 「友達を作るべきか」 †

再び、雑誌KERA!相談を練習課題にしてみます。

（あくまで占星術の初級者の星見の練習です）

親友だった人や他の人たちからイジメを受けていました。 今度、転校したのですが、友人を作るべきか 迷っています。 人に裏切られるのも怖いし、でも友人の居ない生活も嫌です。 どうしたらいいですか？

こういう種類の相談は 占星術で診るとかよりも、 普通の人生相談の類になると思います。 でも、占いでは 当然 こういう相談も来ると思うので、 今回 これをテーマにしてみます。

質問の有効性

時間支配星は 土星。ASCとの調和性は無い。

私は 星図を診る上で、ここでの「友人」の意味を 改めて しばらく考えてました。 相談を読み込んでみると、「友人」とは「何かを共に過ごす 現在は不特定の相手」という意味が強いように思えます。 星図を見ると、時間支配星は 11H支配星であり、月がそこにあることも補強しています。 月は５H支配星。これなら11Hを主軸に見ていいでしょう。

友人の相談に対する有効性は、この星図には 必要程度あると思われます。

注目点

月が11Hで冥王星と一緒で損傷の位置しています。 これが、友人関係の破綻と絶望を示していると見ていいでしょう。

木星の位置からは、楽しく話す相手（フォーカスが３H支配星・５H支配星）というものを望んでいます。

ただ木星は、２ハウス（３Hサイン）で逆行。援助もなく、繋がる相手もいません。 本当に友人が居ないままのようですが、ただ これは 自分から友達を作ろうともしていません。

月は、今後、当分の間、友人関係のトラウマが残り続けると示しています。

ちなみに、ASC新支配星の海王星も、コンバストとなっていますね。

月がMCをアンティッシアで繋がろうとしてます。

月は金星とスクエア。

土星は ９Hサイン直前での逆行。海王星とのアンティッションから離れています。 そして太陽へ繋がろうとしています。これが太陽によるトランスレーションになっているかもしれません。

結論

友人を作るべきか、作ったほうが良いと、理屈では思ってはいるのですね。 ただ、実際に行動する勇気が あればいいのですが。 この人に 本当に友達作りに 自分から行動する決意はあるのでしょうか。

過去の友人関係の裏切りは、そう簡単に消えないかもしれません。 また、そのことに甘えて、友人作りに動かない言い訳にしています。

この人が望んでいるような「いつでも楽しい仲良しの友人」というのは、 この人が 自分の中で決着を付けない間は、おそらく難しいでしょう。 それはずっと先のことになりそうです。

でも 学校生活で 孤独を避けられないのか？というと、 そうではないと思われます。

近々、クラスで注目を浴びる出来事が起きるかもしれません。 また学校以外の場所で 友人が出来るかもしれません。

そもそも人間関係とは、「友人」「他人」という極端なものではないはずです。 生きていくのに必ずしも「仲良し」が不可欠なわけではないでしょうし、 それなりの付き合いレベルの人間関係でも 充分なのかもしれませんよ。

マンガの世界のような「戦友のような同志」「理想の親友」をただ願って 待っていていても、 それは夢物語ということを知らなくてはいけません。

あと、ずっと後になって、 バイト先で 以前の友人と一緒になることが起きるかもしれません。 そのとき、和解できるかもしれませんね。

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付記･･･初級者の私なりのナマイキな意見

今回は、初級者ながらの私が、このアクセス数皆無状態のブログで、密かに率直に書いてみます。 万が一 これを読んで憤懣を抱く方がいるかもしれないが、それは アクセス皆無の影響力ゼロのブログでの話しなので、樹海の奥で喚いているようなもんです。 すなわち、ここで書いていることは、世間への影響力が全く無いので、もし恐怖を感じてもご安心を。

さて、問題は今回の議題の「友人」という概念についてである。 教科書をなぞるレベルの占師だと、無思慮に「友人は11室」と即座に取り掛かると思う。

こういうのは、「星占いもやってます」的な複数占法の人などに多いと想像する。それは日本によくある占星術入門書の延長できているから自然な結果ではあるのだけども。

つまりは、占星術を扱う方の中に、短絡的に「何室に 何其の星が入ったとき･･･」とか「金運は まず金星を見て･･･」というルーティンワークの人が居るのだけど、 ただ、そういう姿勢では 多様なことを相手にするホラリーは難しいだろうし、 それ以前に ネイタルでさえも 星占い師としての研究姿勢に疑問があるような気はする。。

さて、ここでは「友人」と言う語句を使ってはいるが、 単なる話し相手なら３Hかもしれない、楽しく時間を過ごす相手なら５Hかもしれない。 特定の人間を指しているなら７Hかもしれない。学校生活での人間関係・地位なら１０Hかもしれない。 子分や使いッ走りなら６Hかもしれない。もちろん、同じ立場で何かを目指す関係なら11Hだろう。

今回 ハウスの選定で、いちいち11H を使う理由を書いたのは、こういう検討の行程を経ていますと･･という表示なのです。

とくにホラリーはハウスの扱いが重要なので、日本語を直訳すると危ういことが 時に ありますね。