† 【占星】ホラリーのパラドックス †

（註：今回は、前のエントリーから記事を分割したものです）

例えば「立場が相反した複数の質問者が同時に質問したら、どうなりますか？ その場合、ホロスコープが同じなんだから、勝ち負けが双方に同じ答えになりますよね。 これって、おかしいですよね。」という当然 考えられる質問がある。

これは、いわば「ホラリーの妥当性」を問うパラドックスである。 簡単に言えば 「こんな あやふや占星術、おかしいじゃないか？」という意味合いがあるかもしれませんね。

私は答えをココに書かないけど、ホラリーをやるものなら この質問に答えが出せると思う。 言っておくけど、この質問のロジック自体に 問題があるので、そこに気付かないと、この質問のパラドックスに答えが出せない。

もっと踏み込んで言うと、これに答えが出せないような占星術師は、 ホラリーの根本を見つめなおした方がいいと思う。

だから、このパラドックスは、ホラリーを扱う者の意識が計れるという、面白くて良い思考実験ですね。

おそらく、この辺りは、某占星術研究家の「ホラリーは、Yes/No がきっちり出せる」という抽象的中途半端な説明が、このようなパラドックスで誤解させている一因でもある。（ネイタルやハーモニクスはともかく、この人のホラリーの記述に関しては 紹介程度のものとして、全般的に参考にしない方がいいと思うよ。）

最後に付け加えておくと、 たとえ パラドックスのような相反するような状況に至ったとしても、それでもホラリーの技法で読むことができます。だから、まったく心配いりません。