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鴉色の戦闘服をまといて

古典的占星術を勉強中の日常のたわごと★
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† 第1次産業が衰退すれば、人が都市に集まるのは当然だよね †

今回、私としては、すっごい真面目に堅いことを書いてみます。 今朝、NHKで 高齢化 と それに伴う 人口減少問題、都市の空虚化などのことをやっていたのですけど、 この種の議論の中で、意外と根本問題を忘れられている気がします。

過疎化に抗うことは ほぼ不可能である

本来、人間は 文明を持つような生物になって、自給自足の動物ではなく 社会性の役割分担をもつようになったときから、都市を築いて 集団生活を行なうのは 自然な流れです。

言い換えれば、そもそも 人間が 地方に分散して 住むこと自体が、不自然とも言えます。



第1次産業時代の人口分散化の効果

それでも、古い時代に人が地方各地に住むようになっていたのは なぜか?

それは農業や牧畜というのは、縄張り型の産業であり、 土地の一定の広さが無いと、生活が出来なかったということです。

人間は 本来は 寄り集まって生活する動物ですが、 あまり集まりすぎると、農耕や牧畜という産業が難しくなります。 そのため、或る程度 離れた土地を開拓し(あるいは新天地に自然資源を求め)、そこに住む様になり、人の生活圏は拡大していきました。 農業や牧畜は 人が集まる本来の習性に対する反発力 になっていたのです。

そして、農業や牧畜などは 土地に由来する営みですから、安易に 別の離れた場所へ 住居を移すというのは、生活に不安を起こすことでもありました。 典型的な例が 代々からの農地の相続ですね。 ですから、地方に分散して それが固定化されていました。

第2次・第3次産業になって、都市化が進む

その国家の主力産業が 流通 そして サービス業に移行すると、 一定の土地を所有する必要は無くなります。

所有(占有)する土地というものは、住居だけで充分になりました。

むしろ、商業的の効率性として、そして通勤などの利便性からして、 都市に住んでいた方が はるかに便利です。

すると、人口の都市集中化が強化されていきます。 世帯ごとが必要とする 「縄張り」は、「広大な耕作面積」 から「住居」と一気に縮小し、 その結果、人口の密集度が高まるのです。

世界の先進国で起きたこと、そして(産業構造の変化した)新興途上国で起きていることは、この現象です。

過疎化は止められない

実に当たり前のことを書いているのですが、このことを忘れていると、 過疎化を防ぐとか、村興しとか、空しい絵空事を語るようになると思います。

人口減少に歯止めを掛けたいなら、以上のことを踏まえて考えるとすれば、選択肢は限られてます。

第1の選択:第1次産業(あるいは観光業)の充実化

これは人口密度は低くは成りますが、集落消滅で ゴーストタウンや廃墟よりはマシです。

徹底的に第1次産業の強化を推し進め、国際市場で勝ち抜ける産品と販売流通を開拓することです。

これは 観光業 にも適用できます。 人口増加や都市化を求めるのではなく、その土地のブランドや経済産業的な強みを持つという点で、 似ています。

そうなることで、一定の人口による継続的な経済活動が維持できます。

要するに 「地方ならではの 武器を活かす」ということです。

ただ、観光業 で成立させるためには、一定の規模の施設と土地の特色が必要です。 東京ディズニーランドが成功しているのは、アトラクションなどのハード、従業員などのソフト、そして 世間でのブランド(認知度)の3つが備わっているからです。 ときどき 観光業を舐めている方がいますけど、実際には そう簡単じゃありませんよね。

変種的なものだと、原子力発電所などとか米軍基地とかの施設も、従業員とか 補助金などをもたらす経済活動の核になっていたりしますね。 また世界的(多国間で使用する)な巨大素粒子実験施設 とかも そうなるかもしれませんね。 こういうものを誘致できればいいのでしょうけど、当然 それには 代償も求められるわけですけどね。

そもそも第1次産業を、国家的にサポートし 活発にすれば、それだけ救われる土地が出てくるとは思うのですが・・・。

第2の選択:地方都市間の人口奪取戦争に勝ち抜く

いまさら農業・林業などで興すことも難しい 中途半端な地方都市となった場合、 残された道は、もはや都市間競争に勝ち抜くことしかありません。

産業構造が移行した国家・地方では、人口は都市に移動していきます。 農業が衰退し国家的に少子化となった日本の場合、(仕事と利便性と公共施設が充実している)都市都会を求めて、潮が引くように地方から人が去ることになります。

そうなると、あちこちの地方都市で 人の奪い合いになってくるでしょう。 (さらに その向こうには、さらに強敵の東京圏・大阪圏といった大都市圏が控えている)

これから生き残る地方都市とは、どれだけ住み良い街造りや 暮らしやすい行政制度を築けるか。 それによって一定以上の人口を確保し、都市としての商業・産業を維持することです。

ですから、これからの地方の行政の行動が、生死を分けます。 例えば、病院の数は? 保育園の数は? お店がどれだけ栄えているか? 補助金とか援助などの行政サービスはどうか?

これから続々と、地方都市が衰退脱落していくことは必至です。 このまま放っておけば 東京・大阪の大都市圏(の衛星都市)が人口を吸収していくでしょうし、 あとは どれだけ地方の都市が 人を留めて 惹き付けておけるか・・・という分の悪い勝負しかないのです。

分が悪いからといって、もし何もやらなければ、 近隣の地方都市などに人口を吸い取られて 荒廃してしまう運命が待っているだけなのですから、 「暮らしやすい地方都市」を目指すしかないでしょう。

ここまで省いてきましたが、ここの段階では 地方の集落・群落などは 復活することは諦めるしかないと思います。

農業の衰退と 激しい少子化を止めないと・・・

民主党は、本当に迷惑なことをしてくれたもんですが、 「子供手当て」などの少子化に目を向けたことは 本来 良かったことなんですけどね。 ヨーロッパでは 普通に 子供への手当ては 手厚いですし、育児に対する社会的環境も整備されてますし。

今の自民党は、地方にお金を振舞うことばかり考えてますけど、 これは 地方に 麻酔を打っているだけのことで、税金で無理矢理 人を分散させているだけで、 根本的に解決にならないんですよね。農業のためのはずが土木向けになっていたり。

過去に自民党がやったことは、 農業の衰退のスピードを遅くはしてるけど、農業が復興するような政策を出せていない。 確実に衰退しつづける状態で、未来が見えない政策だもんね。(農道とか作ることは頑張るんだけど)

かつての牛肉やオレンジの門戸開放だって、 「反対」「反対」と叫んでおいたくせに ふらっと「自由化」したりとか、 結局 却って 生産者のダメージを大きくしている面があったりしなかったかな。 事前に戦略的に 農業の経済的体質を強化したりして 自由化すればいいのに・・と思う。 これは かつての農家などの頑迷な 「反対論政治家への甘え」も悪いと思う。 TPPも 似たような感じになるかもしれませんね。

農業が衰退し続け、人口が急減しつづけていくのだから、 これから地方の没落は まず免れないものになると思いますよ。



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