† ちょっとだけホラリーの用語説明 †

このブログでは、占星術の専門用語が良く出てきます。 おそらく モダン系（現代系）出生占星術では、およそ目にしない概念なども出てきます。 ここでは、頻繁に出てくる独特の基本用語のあたりを 私なりにちょっとだけ解説しておきます。

• 時間支配星・・・そのホロスコープの時間の管轄星。 その質問に星図が答えられる状態かどうかを見極めるときに、重要視します。 また、質問の主体・主要人物を表示することもあります。
• アプリケーション・・・これから正確なアスペクトを作る方向に向かっているアスペクト。 これの対義語がセパレーションです。英語では join（繋がる） とか behold（注視する） という表現もします。
• リセプション・・・これは、もう、しっかりした占星術の教科書を読んでください・・ともいうくらい、面倒で重要で奥が深い概念です。 アプリケーション相手の惑星が自分の管轄領域に位置していると、相手を救済保護します。これをリセプションといいます。 例えば、牡羊座にある水星が 獅子座の火星とアプリケーション（接近アスペクト）となっていれば、火星は水星を大切に扱って 面倒を見てあげます。 ChristianAstrologyでは 語句の定義が違うので注意。
• ミューチュアルリセプション・・・お互いに リセプションとなっている状況。 古くから ルルラヴァ先生が紹介していたこともあってか、モダン系の人にも なぜか概念だけは使われております。 ただ、文字通り 相互的なリセプションなので、厳密には 双方とも リセプションになっていないといけません。 現在、一般的には アスペクトで繋がっていない状態でも ミューチュアルリセプションと言うようになっていますね。略して Ｍ．Ｒ． と記すこともあります。
• ヴォイド・・・これも古典とモダンとで、また人によっても違うのですが、要は 正確なアスペクトを作る状況が見られない、アスペクトを作らなくなる状態。 本来は Void of Course ということで VOC とも略します。とくに月のヴォイドは重要な意味を持つことが多いです。 一般的な占星術の界隈でも、ヴォイドだけ 突出して 有名ですが、彼らの中では単純化されすぎています。 ヴォイドだからといって なんでもかんでも物事が進まないわけでは無いので注意。 また、ヴォイドだから占えない 星図は使えない 相談に応じられない ・・・とか言われますが、必ずしも そんなことはありません。
• （エッセンシャル）ディグニティ・・・属性的良好度とも訳すべきか。よく品位という訳語も目にします。 惑星の置かれている状態、とくに良い状態を指します（これの対義語がディビリティ）。 惑星は 置かれている星座との相性により 良好なときも 不遇なときも 発生します。
• アクシデンタル ディグニティ・・・ディグニティの中でも状況的なもの。 例えば、恒星 スピカと合となっているとか、ミューチュアルリセプションであるとか、太陽の間近にいる状態（コンバスト）とか、不遇なハウス（６H・８H・１２Hなど）にいるとか、（後半は ディビリティですが・・） そういうサインの相性以外の状況による良し悪し。
• ペリグリン・・・エッセンシャルなディグニティ・ディビリティのどちらでもないとき。 この場合、良くも悪くも 自分の関係領域では無いので、異邦人的、野放し状態という意味になります。 そのため、悪影響のディビリティとは また違う 意味合いで （見通しが利かない、手が及ばないので）質が悪いです。 また、そのまま 外来者、侵入者、泥棒の表示星にもなります。
• コンバスト・・・太陽の間近に居る場合は、その惑星の効果が見えなくなります。 一部に、サインの境界を跨ぐと 適用されないだとか、土星や木星にコンバストは起こらないだとか、 唱える方も居られます。ただ、それはコンバストの基本的概念から乖離していると私は思います。 （コンバストでも その悪影響が結果的に回避される状況はあるのですが、コンバストが無効になるわけではない）
• アンティッション・・・12サインで 蟹座＝山羊座 のイングレス線を中心に、鏡のように対称地点に居る関係のこと。 例を挙げると、牡羊座10度と乙女座20度がアンティッションの関係、水瓶座 ５度と 蠍座25度がアンティッションになります。 コンジャンクションと相似した効果だと言われています。

・・・いや、至極簡単に書くつもりだったのだけど、それでも相当な長文になっちゃいますね。 それだけ 色々あるっていうことですけど。

占星術のこういうものは、本来は、きちんとした占星学教科書か占星術の先生に教わるべきものですが、 このブログでは専門用語が解説無しで繰り出されているので、一応 用語解説を設けてみました。