鴉色の戦闘服をまといて
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† ARIA The AVVENIRE 見てきた、その感想を・・・ †これ、たまにテレビでCMで目にはしていたのですが、無意識に ダイジェスト版だと思って スルー してました。 CMが悪いですよ、あれ。新作だって判る映像にしないとさー。 一応、新作ということで、映画館に見に行きましたー。入場の際に 小さな色紙を頂きました。でも、パンフは売り入れでした。 座席は ほぼ満杯で、意外でしたが、ともかく上映直前の飛び込みで スクリーン近めの中央近くを取れたのはラッキーでした。 早速、感想を書きます。上映して 時間も経ているので、ちょっとネタバレ的なことも書くかもしれません。 この劇場版・・・というか、これはBlurayBOX特典用のものを劇場公開の形にしているんですね。だから普通サイズの話を3話オムニバス形式になってます。 まず、1話目。灯里たちがプリマとなった後、アイちゃんが入社してのARIAカンパニー。 アイちゃんがカワイイ! これは意外でしたね。 とくに喜びを堪えきれずに ウフフフッ と笑いがこぼれてしまうところが最高です。 もうこれだけで このお話の存在価値があるって言えちゃうかもしれません。 あとは、やはりCGのレベルが格段に上がっていることは、年月が経ったことを意識させられました。 ゴンドラで移動する際の背景の動きは、滑らかで綺麗です。とくに橋を潜るシーンなどは 3D的な迫力がありました。 プリマとなったアリスちゃんや藍華の変わった姿も、彼女らのキャラを判っているなと、製作スタッフは判っているな…と思いました。 アリシアを理想とするアリスちゃんの髪型は微妙にアリシアっぽくなってます。毛質の関係で全く同じにはなれませんけど。 原作でもあった、多忙でなかなか会えない晃さんとアリシアさんの、誕生日のお話ですね。 晃さんがプレゼントを投げた後のゴンドラの揺らぎなどは、アニメならではの表現ですね。あと、あちこちでも綺麗な街並みとか表現があって好きです。 この中では、ARIAの世界の設定説明もしていて、ARIAをあまり知らない人たちにも、劇場公開として 上手く作られたなと思います。 次に2話目。ケットシーと出会うお話。 これなー、ハッキリ言って、好きな人は好きかもしれないけど、この話は私は微妙だった。 ストーリーとしては、前半は、伝統的に一人精鋭入社のARIAカンパニーで 或る意味 独りぼっちなアイちゃんに、練習友達が出来るというお話。 これは、まぁー、そーなるだろーなー、っとお約束みたいなもので、これぐらいはネタバレのうちには入らないでしょ? 気になったのはその後の展開、、ストーリーに新鮮味が無い。「ケットシーに会いたい、ケットシーに会いたい。はい、会えましたー、良かったですぅー!」 ・・・って、それだけなんだよね。わざわざ作る必要があったのかと。 それと、興醒めする問題のシーンが幾つか。 何が酷いかって、「ケットシーに会いたいと願ったら、灯里が、エレベーターのように道の敷石に吸い込まれていく」という、その安っぽい演出。 あのシーンは 他のARIAファンはどう感じたんだろうか。私は違和感を感じたけどね。 あと、安直なのがもう一つ。ケットシーに会いましたって証に 手元にペンダントが残る…というオチ。 もう、これは私は 原作であっても安直だと思うし、いまさらこれをオチにするか?って思う。 「不思議世界に行ってましたけど、手元にペンダントの証拠が残りました。あれは夢じゃなかったんですよ。」・・・・ハッキリ言って、使い古されたクソつまらんオチ展開。 ケットシーは 無言で語ってたじゃん。「ワタシは キミの 胸の中で、いつでもいつまでも会えるんだよ。」って。 だから手元に証拠なんか必要じゃなかった。ケットシーの想いと矛盾するようなオチはやめてほしい。 せっかく素敵な展開にもってきて、そんな安直なオチで締めて、ストーリーのテーマの結論がぶち壊し状態。 だから、ケットシー不思議ちゃん遭遇が好きならいいけど、話の出来としては 良くない。これは敢えて批判するわ。 あと、一部シーンで絵が崩壊してた。 最後に3話目。まぁ、これはARIAの主要キャラの一同挨拶の代わりみたいなものだね。 みんなで一堂に会してお食事会。 支障が予想されたのは、アテナの声優、そしてアテナの歌を担当していた歌手の方、ともにお亡くなりになっていたこと。 まー、しょうがないよね。いまさら、ここだけ、別の声優ってわけにはいかないよ、そりゃ。 むしろ、代わりの声優を使わなかったことで良かった。 あと、暁などサイドキャラクターでワチャワチャさせずに、あくまでゴンドラ乗りに焦点を当てたことは、まとまりが良かった。 ちょこっとだけ、灯里がARIAカンパニーに選ばれた理由の答えが出たけど、、、あれ、答えになってるか?って思った。 まぁ、結局、「答が無いのが答え」ってことだけど、まぁ、「理由なんて、いまさら どーでもいいよね、出会えて良かったよね」・・・と力技だけど、まぁそれしかないと納得もした。 気になった問題はねー、これ回想シーンで 過去のシーンなんだけど。古いゴンドラをお別れする名シーンがあったでしょ、それ、演出がオカシイんだよね。あれを直さないまま出してきたかと。 ゴンドラが水面から引き揚げられるシーン、ゴンドラから 水が滴り落ちるんだけど、その描き方が まるで 水じゃなくて 超粘度のローションが垂れ落ちているよう。 あれは無いわーってテレビで見たときから思った。いくらアニメだからって、演出は馬鹿だろって。せっかくの名場面があれで台無しになってる。あれは今からでも修正すべきシーンだと私は断言する。 3話目は まぁー、ストーリー的に そう中身があるわけじゃなくて、雰囲気を楽しむようなモノだね。そこそこ良かったと思うよ。 あと、アリシアさんは、第1話の時点から 既にアリシアファンを欺いていたのね?と(笑) 今回、これはBlurayBOXの特典として作られたという。これ、こういう商売方法は、私は長期的には良くないことだと思う。 確かに 熱烈なARIAファンは、涙を呑んででも、このBlurayBOXを購入して、この劇場公開エピソードでコンプリーすることだろう。 その人たちを非難するつもりはないし、コミックスもDVDもコンプリートしてきた私は、ARIAのファンとしてその気持ちはすごく判る。 今回の劇場公開のエピソード、独立した円盤が出るなら、言うまでも無く 購入する。でも、BlurayBOXは 買うつもりは無いよ。 当初からDVDで買ってきたファンは、BlurayBOX買うしかないよ?っていう姿勢には、 胸に閊えるものがあるよね。 当初から買ってきたファンが、その製作費や制作の経営基盤を支えてきた人たちなのに、このファンと言う弱みに付け込んだ仕打ちは何なのかと。 今のアニメで、あとからBOXだの、特典付けて別形式で販売だの、こういうことをやっているから、私はアニメDVDを放映当初に買うことを避けるようになった。 「えとたま」も「下ネタという概念が存在しない世界」も、好きだったけど、円盤購入はしなかった。 どうせあとから、また特典付けて安価なBOXが出るんでしょ?っていう不信感なんだよね。 でも劇場公開してくれたのは 素直に感謝します。しかも、基本料金も 1300円と良心的だよね。もう一回 見に行こうかなー。 この記事にコメントする
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