† 横浜美術館～金氏徹平・展 †

みなとみらい駅（美術館方面出口）を出ると、すぐに 横浜美術館が現れる。
出口から美術館まで、誰も通らない 真っ直ぐな道、
その両側には、何にも建っていない 土草(つちくさ)の野原。
ランドマークなどの中で、そこは ぽっかりと開いた空虚感の静けさが漂っていた。

美術館では、『金氏徹平展』 っていうものが催されていたんだけど、 何処の誰だか知らないし、だから正直 興味は無かった。 でも 受付の人に自然に促されたのに 無目的の私は ついつい流されて、入場券を買っちゃった。 特別展示（金氏徹平展）＋通常展示（横浜美術館所蔵物） ともに観覧できるチケット。1,000円也。

結構、面白かったよ。良かった。

作品の傾向としては、 日常品や玩具（洗濯バサミとか 工業生産物とか ガチャガチャのフィギュアとか）を組み合わせた 造形物。 写真や印刷物に、切り貼り 上描き(コラージュ)した絵画。 日常に有るものの形や行動を 再構築して、その新たな表情と元々の日常のギャップに面白さを生み出すという作風だね。

だから、今日の私のコーデで、 「ガーゼ叩きつけ」「ペイント」「切り継ぎ」などの加工の PUNK風味を残したコーデにして 結果的に正解だった。 そこらへんが、ここのコラージュの作風と（結果的に）合ってたよ(^^)。 展示の作風と合わせたコーデっていうのは、意気ですなぁ。

現代的アートなので、人によっては 「訳が判んない」という人もいるかもしれない。 でも、シンボル的な抽象絵画ではないので、大丈夫。 日常品のコラージュなので、何も考えずに見ていても面白いと思えるかもしれないよ。

私のオススメが、一つだけあるビデオ作品だね。 判りづらい場所にあるんだけど、ビデオが上映されている部屋があってさ。そこで、変なビルが 息付いている 変なビデオが流れてるんだ。 これ、面白かったです。時間が有れば、１時間でも見ていたかったかも。（作品は 30分ループ）

ちょっとだけネタバレ？しちゃうと、このビルは 人間の社会生産活動が 玩具的 遊戯的 記号的に詰め込まれています。 変な煙を吐いたり、変なニュルニュルが出たり入ったり、手が出てきたり、物が行き交います。どこかで聞いたことがあるような 色々な物音が次々と飛び出してきます。

これが みょ～ちくりん で、面白かった！ これは子供にもウケる（子供の方が面白がる）気がしました。 もう一回、これだけの為でも見に行きたいわ。

帰りは、クイーンズビルのタリーズコーヒーで一休み。 場所が判りづらいとこなので、結構　探しちゃったけど、久しぶりに 本物のコーヒーを ノンビリと 頂きました。