† 『ロシア森林火災の終息は？』 †

「ロシアの森林火災」が まだ続いていますね。「ロシア全土を焼きつくす勢いの山火事」とまで言われています。

今回も 本来は マンデン（社会占星学）で見るべきところを、 敢えて勉強のために ホラリー（時事占星学）で見てみました。

素人の勉強ということで 本来は じっくり見たいところでしたが、 あとで修正追記を入れるかもしれません。

付記･･･「森林火災」を占うとなってますが、ここには「旱魃」も含まれています。原稿を書くとき、併記し損ねました･･･。

≪現在の状況≫

質問は「ロシアの森林火災が今後どうなるか」です。 ロシア大統領から穀物輸出禁止措置が出たこともあり、世界の食糧事情のことも憂慮しています。

時間支配星は金星。双子座とは属性で一致しており、月と 合。 そして 他にも 有効性を主張しており、それなりにラディカリティを有する星図の様子。

そして、ちょっと不可解なことになってます。 森林火災のチャートなのに、「火」ではなく「水」の星である海王星が主張しています。

外国９Hと相手国１０Hの支配星が土星で、火星が離れつつあるところ。 悪質な品位の火星が、ロシア国土（10H）を焼き払い、 収穫（12H）の金星を焼き尽くしているところ。

収穫の金星は品位は強いが、Besiegingに陥っており、火星に接近している。 国土の土星や農地の金星の品位は高く、今はまだ森林や穀物への被害は少ないと思う。しかし金星は火星に接近しており、 これから農地が被害を増すかもしれない。

輸出禁止処置は冥王星のスクエアによるもののように見える。 大統領が政治経済で権力掌握するために、先手を打って、穀物を道具にした 輸出禁止処置かもしれない。

≪いつ　どのように 終息するのか≫

火星と別れた月は、ここから太陽と出会うまで ノーアスペクト（一種のヴォイド）になり、Peregrineとなり、 しかも ViaCombusta領域に突入する。

これは これまでと比べれば 火の勢いは落ちるが、散発的に 火災が続いていくことを表していると思う。 森林火災のコントロールが利かない状態で、続いていく。

月は 焦土の歩みのあと、火星の色を残しつつ 太陽とのセクスタイルになる。 月は野生化しており、太陽はドミサイルながら 天秤座と折り合いが悪い。 森林草原は、火事に強い森林や土地が残るという感じなのかな？

森林火災の延焼が落ち着く時期としては、 これから10週間後の10月上旬のころ、焼き尽くしたところで 小康状態となるのではないか。

そのあと、月と海王星とのトラインが出来る。これが火事の終息を意味していそうだ。 4ヵ月後（17週後）となる12月（上旬頃）に、寒風や降雪などによって無事 鎮火するという、 結局は「大自然の大火事を大自然が鎮火する」というになるのかもしれない。

追記（8/15）･･･（これは「鎮火の時期」よりも 「大気汚染が沈静化する時期」 を指すように思う。詳しくは下の追記参照）

≪MCに海王星の意味は？≫

ただ、この海王星は 本来は そういう意味でMCに出てきているわけではないと思う。 火災の星図でありながら わざわざ水の星である海王星が出てきた以上、この星図で留意すべき星だと思う。ただ残念ながら、私の今の能力では、すぐに答えが見つからない。

「期限無き 自然終息」という意味だろうか、それとも「（ロシア経済の）混乱・インフレ」だろうか。 それとも この火災の頻発は 実は「テロ」だったりするのか･･･。

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≪追記≫ 海王星は「大気汚染」の象徴だった！[08/15]

なぜ 火災の星図で海王星なのか？・・と疑問に思っていたが、 ニュースで このロシアの火災問題を見て、すぐに理解した。

海王星は「不透明」「ガス」「化学石油物質」の星でもある。

そして今、ロシアでの猛暑が、森林火災だけでなく泥炭の火災なども引き起こし、首都にまで スモッグ的な大気汚染が発生して、国家的な問題になっている。

すなわち、星図で 海王星が、火災による大気汚染を描写していたのだ。星図は、 森林火災よりも 大気汚染の方を 注目しているのかもしれない。

恥ずかしながら 私は、 ロシアで深刻な大気汚染を引き起こしていることを認識していなかった。

ロシア猛暑火災拡大　空港マヒ、各国が渡航自粛呼びかけ（2010年8月7日23時0分）[朝日新聞 asahi.com]

【モスクワ＝副島英樹】記録的な猛暑による森林や泥炭の火災がロシア西部で拡大を続け、首都モスクワは７日、この夏最悪のスモッグに覆われた。米国務省はモスクワ周辺地域への渡航を差し控えるよう求める警告を出し、英ＢＢＣなどによると、ドイツ、フランス、イタリア各政府もモスクワへの渡航自粛を呼びかけた。１９８６年のチェルノブイリ原発事故で放射能汚染された森林への延焼も懸念され、「首都脱出」の動きが始まっている。

スモッグは６日から悪化し、視界不良でモスクワの空港も混乱。南部郊外のドモジェドボ空港や南西部のブヌコボ空港では６日には１００便を超える発着に影響が出た。７日も視界は３００メートル程度しかなく、４０便がキャンセルされ、７便が近隣都市の空港に着陸先を変更。５０便近くが飛び立てない事態になった。

（一部抜粋） [朝日新聞 asahi.com]

大気汚染を知らなかった私に、星図は重要な示唆をしていた･･･ということだろう。今回、占星術の不思議さを覚える事例だった。