† Astrology という語句に・・・ †

過去にも同様のことを書いていますが、最近 感じることがあって、改めて 自分の考え方を記してみます。

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世界に一つだけの花、みんな それぞれの花を咲かせれば良い・・・という言葉は、誰も敵を作りません。 誰もが自由、皆が平等、美辞麗句 完全鉄壁の表現です。

占い関係でも よく聞く言葉です。争いや諍い、批判は良くない、、、と。 そりゃ、感情的な諍いとか、悪口雑言は良くはありませんよ、それは占いに限らず 何でも、当然、そりゃね。

でも、その平和個人自由主義も関係してか、現代占星術家からも見聞きするのが、こういうフレーズです。 「アスペクトに吉凶なんてない」、「ディグニティなんて中世の身分の名残」なんだかんだ・・・と。

念のため記しておきますが、古典では アスペクトだけで吉凶を見るわけではありません。

人格否定とか 風評による営業妨害などは、常識としての問題であり、したがって占いどうこうという問題ではありません。だからといって、占星学の場合、技術論争から逃避している方に疑問を感じます。

そもそも 占星学・・・Astrology・・・とは、どういう言葉でしょうか。Astro-（星の）Logos（法則・論理）です。

もともとは天体観測から、天文学と占星学の渾然としたものが発達し、それが次第に 天文学と占星学に分かれていきました。ケプラー や ティコブラーエ なども占星術を行なっていました。

天体と地上の相関関係の法則性を学問とする「占星学」の世界で、 その法則性・理論を検証したり、新たな仮説を提唱したりというのは、自然に認められることです。

ですから、技術論争を忌むべきものとするのは、大いに疑問があります。

科学の世界で、「喧嘩をやめて～、論争しないで～」なんて有り得ません。 むしろ、画期的で魅力的な理論であればあるほど、反論の猛反撃を喰らい、数々の検証で試され、それでも耐えられた普遍性のある法則が科学理論として確立されていきます。 そうして進歩してきたのが「科学」です。

占星学も同じだと思います。「私は私、貴方は貴方」で、占星術が進歩するのでしょうか？ 情報や主張が行き交うからこそ、検証が行なわれ、価値のある法則と認められ、進歩していくのです。 そうして、西洋占星学は進歩してきたものだと思うのです。

単なるイメージ連想で占っているのなら、個人にしか理解できない方法で得ているのなら、 理論を戦わせようにも、それこそ答えなど出ないし 永遠に平行線でしょうけどね。 でも、それはもはや 論理性のある Astrology ではなく、Fortuneteller のやり方 だと思います。

他の占いについて、どうこうというつもりはないし、それこそ 由来の異なる占いの間での論争は不毛です。

「占星術も使える占い師」「魔術としての占星術師」は この際 置いておくとして、こと「占星学 ・・Astrology」を称するのであれば、上記のことは 自然なことだと思います。