† 犬も歩けば ミーシャに当たる †

今回は、 長編記事だぞい。でも、意外と面白い体験だったぞ。

もう この出不精というか、出歩き下手 遊び下手を どげんかせんといかん ！ というわけで、強引に出かけてみた。 この日、h.naoto+原宿店 に 行くことは決めていた（注文品引き取りのため）のだけど、それまでは時間が充分にある！

とりあえず 桜木町駅 である。行先はまだ決めていない。

初めは ワールドポーターズ （赤レンガ倉庫の近くにある 輸入品系デパート）でも見てみるか・・・・と思って、あかいくつ号（横浜市営 100円バス）乗り場に並んでみたら、 そこに 経路図 の看板。あかいくつ号は、２路線あるのだよ。

• Mルート・・・ 桜木町駅～マリノスタウン～パシフィコ～赤レンガ倉庫～桜木町駅
• Cルート・・・ 桜木町駅～赤レンガ倉庫～中華街～港の見える丘公園～山下公園～赤レンガ倉庫～桜木町駅

そういえば私、横浜で生まれ ずっと横浜住み なのだけども、港の見える丘公園って、これまで行った記憶がない。 行ったことぐらいはあるだろうけど、記憶が無いくらい幼い過去のころなんだろうな。

そこで、ここは運否天賦に任せてみた。 Mルートのバスが来たら、ワールドポーターズ前で降りよう。 Cルートのバスが来たら、港の見える丘公園に行こう。

そして やってきたのは・・・・、Cルートのバス。 港の見える丘公園 行きに決定！ Mルートは、以前 赤レンガ倉庫に行くときに乗った。でも、Cルートは乗ったことないんだ。

やってきました！ 港の見える丘公園・・・・

え～と、・・・・そういえば、聞いたことあります。 札幌でいう、時計台。コペンハーゲンでいえば、人魚像。 そして、ここは 横浜の ガックリ観光名所であったことを。。。

横浜港の眺めというなら、実は ここより良い場所があるんですよね。

ま、来たというアリバイを残すために、近くのイギリス館をバックに自己記念撮影。 実は、これ、結構 恥ずかしい。

そしてここを後にして、外人墓地方面へ歩いてみることにした。

すると、何か 建築物 発見。

ゲーテ館だとか言うものらしい。

この建物、一度は 素通りするつもりだったのだけど、なぜか 引き寄せられた。 何か 背後霊なのか守護霊なのか、私を引きもどして こっちへ向かわせたんだな。

近づいてみると、何かの展示らしい。 ここで開催されていたのが、、、、 ガラス工芸品 と 絵画　と ファッションの展示。

おいおい、まるで私を待ち構えているかのように、見事に私の好きそうなものを取り揃えているようじゃないか。 ガラス工芸！ レトロな絵画！ レトロなファッション！ ここは岩崎ミュージアム として運営されているのだとか。 これで 入場料300円なら、やっすい！ 気軽に入ってみるか。

ファッションの歴史は ちょっと勉強になった。

私たちが 俗に ゴシックって言っている奴は 実は ゴシックじゃないんだよね。 その後の時代の、ルネサンス、ロココ とか クリノリン とか バッスル とか、そっちに近い。

でも、もう用語は忘れちゃったけど…。フランス語じゃ なっかなか 頭に入らないよぉ。

ガラス工芸品の展示ってのが・・・・ガレ！ 誰？じゃなくて、そう、あの彼、ガレなのだ！

エミール=ガレ の作品の展示だったよ。ドーム兄弟というのも初めて知った。 ガラス工芸では ガレは 有名処だけど、ドーム兄弟も なかなか負けずに 良いぞ！

貼り付けガラスの作品は知っていたけど、そういうのとは別に、・・・良いよねぇ。 現代ガラス工芸の綺麗さとは また趣の異なる 綺麗さとか 心に伝わってくるものがあるんだよ。

これ、有名なガレだから とかそういうんじゃなくて。 レトロ好きにしてみれば、アールヌーヴォーと 色ガラスの融合ってのは、これまた溜まらんのよ。

そして、アルフォンス=ミューシャ！！！！

実はねぇ、私、ミューシャって そんなに好きじゃなかったの。 ミューシャっていうと、顔が写実的なのに 衣装や背景が平板な作品が代表作として 出てくるじゃん。 あの異常なアンバランスが気持ち悪くてね。

でも、ここのミューシャは 私の嫌いなミューシャじゃなくて、むしろ 好きなミューシャだ。 優しい色彩で 女性と 植物 が 美麗に描かれているんだよ。平板化されてない遠近法の利いている構図。

こっちのミューシャは、私は好きだなあ！ もう30分　1時間でも見つめていたいくらい。

もう一つのミューシャもイラスト化はされているけど、写実性のバランスが取れているので これも良い！

ハッキリいってね、ガレ・ドームのガラス作品 と （私の好きな）ミューシャの作品が、 気兼ねなしに じっくり堪能できるなんて、思いもしなかった。（写真撮影厳禁のため、写真無いです）

あと、ここで、昔の衣装を借りて 記念撮影ってのもできるらしいよ。本物のロリータ（の源流）を着てみるってのもいかが？（って、私、これ、ステマってことになるのか？？金品はもらっとらんけど。）

次、『犬は 成りゆき 丘 歩き回り、猫は墓地で丸くなる』に続く…