† 【占星】Sixh感謝祭に行くことになるかどうか †

質問は、「Sixh感謝祭に行くことになるかどうか」です。 これの参加条件が 一定額以上のお買いものなのですが、私の場合 これまでにもうSixhのお買いものをし過ぎたので、 あまりお買いものをしたくはないし、買いたいものは あらかた買い尽してしまっています。 そうすると、行くためには 無理やり買い物をするか、または 諦めるか、の２択となっています。 さて、私は行くことができるでしょうか？ 相談者の率直な気持ちとしては、行けなくても仕方ないかな・・という感じです。

今回の星図では、邦書のホラリー教科書の範囲では知ることが難しい用語も出てくるので、ご注意を。

ASC主星の太陽は アングルに入ろうかという位置で、デトリメント。 目的の７室主星 土星へ繋がろうとしているところに、火星がプロヒビション・・・・と言いたいところ、 ちょっと珍しいケースになっていることに気付いた。

これは リターンヴァーチャー（Return of Virtue）の可能性がある。 今回の構図では、弱体化した土星がディスポジターの火星に受け渡し、その火星が太陽に伝えるという現象だ。 判りやすく言うと 変則的な トランスレーション（厳密には両者の概念や定義が異なるが、ここでは理解しやすくするため。） 私は リターンの事例にあまり出会ったことが無いので、というか 主要な表示部分がリターンというのは 初めてかもしれない。 これは 私が未だに よく理解していない概念でもあり、洋書のテキストを何度も?読み返しているのだけど・・・。

ところが、しかし。ここで さらに厄介な状況が登場する。 このリターンの成立を追おうと天文暦を追うと、或る現象に気付く。

火星と土星のアプリケーションに対し、水星が逆行に転じて、土星に繋がってしまうのだ。 これは Intervention （←厳密には定義として違う）であり、Cutting Off the Light ともいえる。 カッティングは、基本 プロヒビション（←厳密には両者の定義は違うのだが、・・・後略）のようなものと考えていいです。

もっとややこしいことに、ASC主星の太陽にとっては、（ボディリィ）ビシージングが発生している疑いがある。 ただ、相互にリセプションの関係が成り立っており、そもそもラストアスペクトが月なので、 ビシージングの心配は要らないように思う。

さてさて、これが本当にリターンヴァーチャーが成り立っていれば、感謝祭に行くことになるかもしれない。 プロヒビションが成り立っている（リターンが不成立）のなら、感謝祭には行かないことになる。 （リターンが成立しても）カッティングが成立すれば、感謝祭には行かないことになる恐れがある。

つまり、ここで重要なのは、リターンの成立条件と、それがプロヒビション、ビシージング、カッティングと どういう関係性や優劣関係になるのか。 それらの吟味が 必要になりそう。

今回の星図は、占星学研究生には、有意義な事例になりそうだ。・・・なんて、言ってても 仕方ないので、 この状況をどう捌くか・・・。

リターンが成立するためには、火星が強いこと、そして 火星と土星がリセプションであることが条件となる。 しかし、火星と土星は逆行の水星によって妨げられるので、ここでリターンは不成立となると思う。

リターンが不成立なら、火星は仲介者になり得ない。 ただ、火星は善意の星（リセプションの主）であり、これをプロヒビションと言ってしまうのは、火星が可哀想だろう。 だって、火星のせっかくの仲介を 水星が妨害しているのだから。

その水星は １１室主星で、２室主星。 本人の友人 もしくは 本人の志向 。

私の判断としては、ASC主星の部分は否定的な表示だと捉える。 すなわち、私は感謝祭には行かない。心変わりで 行く気が失せる・・んだと思う。

なお、副象徴星の月が１２室でドミサイル、土星へのアプリケーション。 こちらは 一見、肯定的な表示。

ただ、月がビシージング。土星は コンバストになろうかという アンダーサンビーム。 よく見ると、リジェクションになっており、４室という良くない室にある。 双方とも ディグニティ は良いんですよね。

個々のディグニティは良い、トラインにもなって 繋がりはある。 だけど、環境が良くない。

私は 次のように予想します。

本人は、感謝祭に行こうとする。しかし、心変わりして、行くことを止めるであろう。

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（11/3：追記）

土星がコンバストに近づくのは、質問者が 従属を拒否している、相手の手段を否定的に見えている表示。相談者の象徴星 太陽は 相手の土星の考えには乗らない。太陽と土星の相性は本質的に悪い。これが今のわたしの心境を表している。相手のやり方というのが 質問者は気に入らない種類である。

しかし、土星は ディグニティが強く、太陽をリセプション。もしかしたら、質問者を招待するよう働きかけがあるのかもしれない。

火星の仲介は、水星に拒否されるのだが、私は ひとつ 肝心な表示を見逃していた。 火星と水星は ミューチュアル・リセプションになっている。水星は妨害者のようでいて、火星ともども協力者なのかもしれない。逆行の星が どこまで善意で有意なのか 過信できないけれども。

逆行の水星に楽観的なのは、月が火星から土星に繋がろうとしていることもあるから。太陽と土星は直接的に接触するとゴタゴタするのだが、リセプションやらリターンやら 様々な役者が 象徴星に行動を起こしているように見えるからだ。

2室が絡んでいて、9室。結局、私が服を買い込んで、結果的に参加権を得てしまうという オチが待っているかもしれませんね。

とにかく、今回の星図は いろいろ混み合っていて、敵味方が見分けしにくいですね。 後検証が楽しみな星図です。