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鴉色の戦闘服をまといて

古典的占星術を勉強中の日常のたわごと★
MY NOTE
ミュラヴィの占星術専門ブログ(Astrology) →『星の女神に惹かれた鴉』
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† アドミュージアム(汐留) †

せっかくの連休にどこにも行かないってのは勿体無いので、出かけることにしました。

この時期の美術館の有名どころの企画展で行きたいものが無かったので、他に何かないかなと探したところ、この アドミュージアム に行くことにしました。

近くに パナの美術館もあって、鶴って言う人の展示会もあったのですが、私は間違っても 「時間を持て余した芸能人の、趣味を金儲けに繋げようってしている魂胆の作品」を見るほど物好きじゃない。人を集めやすいのかもしれないけど、できれば本物の作家の作品を見るべきですね。…閑話休題)

さて、このアドミュージアム、広告(Advertise)の歴史展示です。なんでも 古いCMとか 広告の歴史が見られる とのことで、レトロ好きの私としたら 何か引っかかるものがありそうな感じがしました。 とくに大正モダニズムの広告とか戦時中の広告とか、戦後復興期~高度成長時の広告とか見てみたかったので。

アドミュージアムの場所は、JR新橋駅から地下街を通って、ちょっと行ったところです。明るい地下街から、場違いの古めかしい都営地下鉄の入口の階段を下りると、急に開けた地下道に出ます。 そこをずんずん進んで、丁字状の突き当りにきたな~ってとこで左に曲がって進むと、右手にちょっとした公園というかベンチの多い広場に出くわします。 その広場にアドミュージアムの建物の入り口があります。カレッタ汐留ってとこです。

ここはB1階~B2階の展示場なのですが、B2階にあるのは出口側です。 入口自体はさっきの入口から一旦 階を上って、B1階から入ります。なお、普通はグッズのショップは出口付近にあるものですが、ここは入口付近にあります。 なお、嬉しいことに入場無料なのです。

まずは、広告の歴史の映像ですね。これ、合間のアニメーションが可愛いです。

それを見終わったら、下のフロア出口から次の会場へ。広告の歴史が見れます。

明治時代の新聞なんか貼ってあったものだから、もう隅から隅まで読んでしまいました。 横濱毎日新聞とか大阪日日新聞なんか じっくり読み通すモノ好きは なかなか居ないかもしれませんけどね。 読んでいて旧漢字は苦にならないのですが、まだ平仮名が一音一文字の統合されていない時期らしく、現存しない読めない平仮名が混ざりこんで、読めない箇所があちこち。

よほど貼り付いていたのが物好きと思われたのか、この日のSteampunkの服装で興味持たれたのか、スタッフの方が来て説明をしていただきました。

ここでは、江戸時代の広告ともいえる錦絵などから始まり、明治の広告業の勃興、大正時代の大正モダン女性解放期の広告の変化、戦後高度成長期の広告の発展などが紹介されてます。。

有名な「赤玉ポートワイン」のポスター、カルピスのマーク(黒いシルエットの人がカルピスを飲んでいるやつ)、などなどが見られますし、また1980年代のTVCMとかを視聴できる場所もありますね。

この汐留のアドミュージアム、(私のようなレトロハマりじゃなくても)、ふらっと寄って ちょっと時間をつぶすっていう場所には良いかなって思いますね。なにしろ入場無料ですから。

一般美術と違って、広告は普通の生活に密着しているものなので、どこかで琴線に触れるとこがあるかもしれません。


蛇足

横濱毎日新聞というと、今のような新聞や毎日新聞のようなものを想像するかもしれませんが、全然違います。 裏表 2ページぐらいか、そして内容もですね、これだけでもう色々書きたくなっちゃいます。

出だしが、「皇歴十一月六日 亥晴 西洋 十二月六日 金曜日 寒計暖 五二度 正午」ですよ。明治五年の新聞、太陰暦と太陽暦、しかも気温だって ファーレンハウト式ですよ、摂氏ではなく華氏です。

内容も 「みなとヨコハマ」 らしく、「碇泊船数 軍艦5艘、蒸気船9艘 ・・・」そのあとは、銀の取引相場、税収、など十行足らずの記事が広告を挟みながら並んでます。 一部、船便の紹介が入ってますが、これも広告がてらっぽいですね。新聞っていうか、今の感覚だと 情報っていうか、港湾業界紙ってカンジかな。 広告の部分が「廣白(広白)」「布告」「広告」などとなってますね。

さて、ここのスタッフの方からお教えいただいたのですが、この時代は まだ「広告」て言葉は まだ一般的ではありませんでした。 以下、ちょっと抜粋し読み下ししたものを出してみます。原文は もうちょっとだけ長くて難しいものです。

「廣白(広白) 皮片機械カハヘギキカイ 右の機械を以て 象皮牛皮その他の皮を剥ぎたい方、薄き物は2枚に、厚き物は3枚に御望みの御方様は両所までお求めべく候 横濱太田町一丁目 桔梗屋 鋭次郎 大坂安土町四丁目 山本楢次郎」

「布告  私店の儀は万国の都市に開社致している コロノメートル 袂時計掛時計 持渡商い 仕り候以上 横濱本町通 八十番 イセワルツ社中」(コロノメートル=クロノメーター=船舶などの航路測定などにも用いる高精度ゼンマイ式時計、袂時計=懐中時計)

「廣告(広告) ○硝子波板 ○同 厚板  右御用の節 御注文は 仰付け渡し 下査を差上げ奉る候 下名まで御来駕 希み奉る候 キヤマン問屋 横濱辨天通一丁目 塚本(?)錬三郎」

などと、広告って言葉だけでなく、広白とか布告とか、まだ広告って言葉が確立されてなかったのですね。

ここのアドミュージアムで、その新聞のところに、明治の広告会社(奥田廣告)の広告があって、これはじっくり読んでほしいですね。

「海外の広告スタイル」として「チンドン屋をうちでもやりますよー!」って紹介されてたのが面白かった。チンドン屋って、日本発祥じゃなかったんですね。このころは まだチンドン屋って名前じゃないですけど。あと、広告看板も作りますよーとか、既に全国的広範な広告業を立ち上げようとする勃興期の力強さが広告を見ていて伝わってきます。


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† 久しぶりの野毛山動物園 †

歯医者の診療を終えた後、せっかくSixhも着込んだし、お出掛けしてみることにした。

でも、横浜美術館よりか、野毛山動物園に行ってみようかなって。 ここ最近は来てなかったけど、十年前くらいは ちょくちょく来ていた時期が有った場所。

桜木町駅の地味目な西側から 出発。動物園通りを通って、横浜中央図書館のある野毛坂を上っていくと峠を越えたあたりで、入口が現れる。

ここの動物園では、レッサーパンダ、フンボルトペンギンが好きです。 あと、間近で見られるトラ・ライオンですね。檻が小さいのが、ちょっと可哀想ですけど。 これらの動物たちは、昔からの変わらない定位置の場所ですね。

鳥類の人気があまり無くて、ちょっと可哀想。 昔は、鳥類も色々 居たんですけどね。 カケスとかメジロとかゴジュウカラがいた日本の野鳥舎も好きだったんだけど、今は無くなったみたい。

キジが居たのでホッとしました。日本の代表する野鳥の一つなんですけどね~。 ツルもトキもライチョウも居ないので、せめてニホンキジぐらいは居て欲しいもんね。 野毛山の名物だった うざいくらいのクジャクには出会えなかった…。冬だからなのか、ただ居なくなっちゃったのか。

トドだかアザラシだかが居た場所が公園になってて、ちょっと寂しかったけど、 そこの木に リス が居たなー。あれは地元の木々にもともと住み着いているのかな。

私が小さいころに来た頃の動物園とは、ずいぶんと違っています。 ここの動物園は、一時は廃止論が出たのですけど、動物の数はぐっと減ったけど、色々設備更新もされているし、 昔の うらびれた雰囲気も消えて、良かったです。賑わいもあったので、安泰のようで、安堵しました。

帰りは 裏道の日ノ出町駅に降りる階段道。昔の微かな記憶を頼りに来てみた。崖っぷちに延々と古臭い階段なんですね。このルートは、野毛山動物園に行くときの裏名物って言えると思います。

日ノ出町駅の近くには、昔から馴染みの和菓子店があります。大岡川の橋を超えたあたり。 このお店は横浜駅地下街にもお店を出していますが、私は この静かな店舗が好き。

お店の中で、栗羊羹くりようかんが目に入った。値段が 850円って、ちょっと高い値段だったけど、逆にそんぐらい高い羊羹って、どんなもんなのかって好奇心も湧いちゃってさ。

帰ってから食べてみたら、、、いや、確かに 違うわ。練り羊羹じゃなく、蒸し羊羹でね。 本当に小豆あん そのものを食べているような高級感。普通に売っている羊羹は賞味期限が長いものが多いけど、これは賞味期限も短くって、生ものってことなんだろうね。

帰りは伊勢佐木町に行ってみたら、いつのまにかドンキホーテが出来ていたな。


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† 『不安を与えるミューズたち』(Giorgio de Chirico) を私はこう見た †

ジョルジョ=キリコのような奇妙な絵画の場合、見方がイマイチ判らんと言う方が 大半だと思います。

芸術性の云々は個々の感性の問題でもあるので脇に置くとして、 何を描いているのかそのものが判らない、と理解する意欲さえ萎えてしまう人が居ると思います。

ジョルジョ=キリコの(メタフィジカの)絵は、一見 奇妙な絵です。

でも、こういう画家の絵は、まず意味や表現を持たせています。無意味に描くことは無いし、表現者である以上 無意識に描いても そこに思念や感情が現れてしまうものなのです。 画家のメッセージを読み解くことで、絵画に対する見方が変わります。

とりあえずは、まずは素直に鑑賞して、その色彩やモチーフや構成の面白さを感じるってことが第一です。 下手に先入観や知識があると、却って 感性を邪魔することもあるかもしれませんからね。

『不安を与えるミューズたち』

結論から言うと、この絵は、「本来の仕事を放棄してしまい、周囲を不安にさせている二人を描いたもの」です。 つまり題名の通りの絵です。「不安を与える」ってのは、「変な絵を描いて、この絵を見た人を不安にさせよう」なんて意味じゃないので気を付けてね。

どこに、そう描いているのか? なぜ、そう判るのか?ということを、私なりに解説します。 (言っておくと、私の独自の見方なので、これが正解というわけじゃないので、それをお断りしておきます。)



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† ジョルジョ・デ・キリコ 展 ― 変遷と回帰 @ パナソニック汐留ミュージアム †

NHKの日曜美術館で、ジョルジョ=キリコ(Giorge=de=Chirico)の絵画の紹介があった。

まぁ、一見 奇妙な絵を描く人なんだけど、実は常識的な思考を交えた絵画でもあることは感じられた。そのあたりのウンチクは別の場所で書くとして。

さて、このジョルジョ=キリコの日曜美術館、専門家などの解説を交え、面白く見ていたんだけど、或る専門家の言うことが引っかかった。

こうなったら私、実際にキリコの絵を見てやろうじゃないか!と、汐留に行くことにしたわけです。


新橋駅を降りて、モスバーガーでお昼ごはんしようと思ったら、お客が一杯。 空いている席が無い。無いってか、ところどころの空き椅子に 席取りらしい荷物が置かれている。

仕方なく、テイクアウトにしたけど、すんごい待たされた。 他のお客も席を探すのに苦労している。

あとで判ったのだけど、一部 その席取りのような荷物は、隣のテーブルのバカ女の荷物だった! すげームカついたから、一言 言ってやろうかとも思ったけど、ね。バカを相手にするのも無駄だと悟ったんで、睨み付けただけでしたけど。


ジョルジョ=キリコ展は、汐留のPanasonicのビルの中。 パナソニックの住宅フロアとかあって、その中を通り過ぎて、エレベーターで4階へ。 入場料は 1000円だったのだけど、まぁ、悪くない額かな。私としては 1000円ってのが、一つのライン。

ここの荷物のロッカーが、普通のコインロッカーと違ってて、ちょっと戸惑った。 右端のセンターでバーコードを読み取ると、番号のロッカーが開くというやつで、まるで銀行の金庫みたい。


ジョルジョ=キリコ展、14時ごろ入って、16時ごろに出たから、2時間ぐらい見たかなぁ。 私が入るときはスンナリ入れたけど、私が出るときには 入口では行列が出来てた。

とにかく、じっくり見た。というか、面白かったから じっくり堪能できた。 とくに、新古典時代ネオ・バロック新形而上絵画ネオ・メタフィジカ時代の絵は、 ほぼ全ての絵画を、理解・納得がいくまで 見つめてきた。

彼の表現方法のクセとか、絵画の持っているメッセージやテーマなど、出来る限り徹底的に見てきた。

『不安を与えるミューズたち』
『吟遊詩人』

彼の絵は奇妙な絵ではあるけど、荒唐無稽では無い、だから理解するのにそんなに難しい画家じゃない。

現場で観覧者の声を聞いた中には、「何か判らない」「ヘタウマなのね」「色が綺麗(しか良いところが判らない?)」などとあったけど、 もし 誰か ちゃんとした解説があれば、もっと別の面白さに気付いてもらえたのかもしれないのに・・と思う。


例えば、『不安を与えるミューズたち』という絵について。 カタログでは「論理的な解説が不可能」と書かれているけど、私に言わせれば そんなことは無い。「論理的説明が不可能な こうしたオブジェ」が「見る者を落ち着きを失くさせる」ではなく、「観覧者自身が、それを理解できないという自分の無為感や不安感」が「落ち着きを失くす」のだと私は思う。

とにかく、専門家の解説で絵画を理解できたような錯覚は避けた方が良い。彼らが必ずしも正解を得ているとは限らない。

そして、絵画の謎解きも また、美術鑑賞の面白さでもあり、 またそれを画家が望んでいる場合は少なくない。素晴らしい画家は、きちんとメッセージを絵画に封じている。それを読み取るかどうかは こちらの理解力に掛かっている。


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† 東京国立近代美術館~戦時体制下の名作アニメ「動物となり組」 †

私はこの日、国立新美術館に行くつもりだったけど、東京国立近代美術館の方で、気になる展示会があったので、急遽 行先を変更。

『』現代美術のハードコアは じつは世界の宝である展(ヤゲオ財団コレクション)』

私は、題名と そのプロフイメージから、「ポルノグラフィティ にみる 芸術性」のようなものだと受け取って、いざ入場した。

・・・はっきり言って、大いに期待外れ。

展示されている美術については、それほど文句は無い。 それなりには楽しめた。

個人コレクションならではの 所蔵品もあるとは思う。

けれど、結局、ただ・の・普通の・芸術品・の・展示!であった。 その割に 入館料が高かった。

見終わってみて、何が ハードコア なのか、さっぱり意味不明。 ハードコアどころか、美術館に普通にあるような裸婦像レベルですら 見当たらない。

ポルノどころか、女性の肉体というと、せいぜい、広告で出している 水着を着て ヨガをするポーズくらいか。

例えるなら、3流雑誌の後ろで、「無修正! たわわな肉体が 激しく くねり、下半身に指を挿し入れ、乱れる女たち」という広告にだまされて、 「森三中が相撲をする場面のDVD」を送り付けられた中学生ぐらいのレベル、悲しい心理状況であった。

要するに悪徳商法に遭ったような気分である。

なぜ、あのような誤解を誘発するような 広告戦略にしたのか、私は理解できない。

私は、東京国立近代美術館の特別展の煽り文句は、今後 二度と信用しないことにした。 美術館って、ときどきあるんだよね、人を呼びこみたいのか、そういうことするのが。


一方、一般展示(常設展示)の方が 楽しめたので、少しは 憤懣も落ち着いた。

とくに戦時体制下1941年に製作された「動物となり組」のアニメは感慨深い。

本来は 子供のためのアニメを作りたかったであろう 当時のアニメーターたちが、 なんとか制作活動をするために、軍事的広報の形をとりながら、なんとか子供が喜ぶアニメを丁寧に作ろうとした気概が感じられた。

隣組・・・戦前戦中には、 市民と数世帯ごとのグループを作らせて、共同協力体制を作った(逆に言うと、連帯責任であり、相互監視制度でもある)。この隣組を説明している隣組の歌「♪とんとんとんからりんの とっなりっぐみぃ~♪ 格子を開ければ、顔なじみ~♪ 廻して頂戴、回覧板。」という歌はドリフだよ全員集合のOPの元唄であり、有名ですね。

当時は、時代的に娯楽作品など許されなかったかもしれない。 検閲を通らねばならない以上、軍部の意向に沿うものを作らざるを得ない。

それでもアニメーターの矜持を棄てること無く、 人殺しを勧めたり 敵国を貶めるものを遠ざけ、 軍の意向に沿うような形を取りながら、実は 笑いとともに 平和の大切さを そこはかとなく伝えようとしたことが、ひしひしを伝わってくる。

私は技術的な時代背景はよく判らないのだけど、この時代って すでに「トーキー(音声付き映画)」の時代なんでしょうか。 普通に音声や効果音が付いていて、視聴するに苦労しないし、見ていて普通に楽しめる。

これは ぜひ、見て知っておくべき作品であり、当時の時代状況を踏まえてみれば、感慨深いものであると思う。


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★ Gothpunk が好き★
艶黒色のカラスのような格好大好き。

★出生占星術(natal)よりも時事占星術(horary)に萌えてます!
だけど、あくまで趣味で独学でやっているだけですから、あくまでお遊びですよん。
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