† 笠地蔵たちの風景を見た †

先週に続いて、ま～た雪になった。しかも先週を上回る積もり様。

仕事に行く途中、おばさん達の会話がこぼれてきた。 「オートバックスに行ってきたけど、チェーン全部売り切れだって・・・。」

大雪になるっていうのに、仕事は残業。 交通機関の運行状況が刻々と悪くなっていく気配の中、焦りながらの仕事だった。

なんとか 19時には職場を切り上げた。外に出てみたら、雪の積もり方が尋常じゃない。

脛まで被る大雪のなか、積雪が擦り減っている轍（わだち）をなぞるようにして、 バス停へと辿り着く。なんとかバスは動いていたから助かった。

バスから降り、帰りの家路で見たものは・・・。

暗がりの吹雪の中、傘を差した何人もの人たちが、雪道を一列になって登る光景であった。

それは まるで『笠地蔵』で、御礼の品を置いて帰っていく地蔵たちの風景だよ！

バスから降りた人たちが、急坂で転ばないようにと、 雪が抉られ（えぐられ）た一筋の轍（わだち）にすがるようにして、 傘を差しながら一列に登っていたんだろうね。

あの笠地蔵の光景は、すごい印象的だった。

帰ってしばらくしたら、東急線が衝突で止まり、京浜東北線・横浜線も運転見合わせ。