† 今見ているアニメの話 『長門有希ちゃんの消失』 †

今期のアニメは「えとたま」と「長門有希ちゃんの消失」を見ているのだけど、どっちも自分的に当たりだったので嬉しい。

どちらも始めは これほど面白くなる展開だとは思ってなかったけど、回が進むにつれて、面白さが増している。 構成がしっかりしているので、キャラも好感持てるし、伏線や設定がきちんと生かされていて楽しめる。

とりあえず、びっくりなのが「長門有希ちゃんの消失」。第１０話まで視聴した。（ちなみに原作は読んでない）

始めは ほんわか恋愛もの だったので、少し退屈なところもあって、私的には 一時は見るのを止めようとしたんだよね。

ただ、しっかりした構成だったのと、このシリーズの涼宮ハルヒが私好みだったので、惰性で見ていたんだけど。

いやぁ～、『サムデイ・イン・ザ・レイン』で急展開が来ましたね～。これまでのお話が 全て前振りのような 青天の霹靂 急転直下の展開。

ほんわかほんわか していた有希ちゃんも、無機質無表情な性格に変わり（戻り？）、戸惑いながら 優しく対応する キョンや朝倉さんの応対の痛々しさが伝わってくる。

これ、始めからこの展開を進めた場合と、今回のように9話も使って 作品の伏線のような雰囲気づくりしていた場合とでは、やはり印象度が違う。 ここまでの「地味で古典的な恋愛ふわふわ」を押してきていたからこそ、この長門有希の急変と ここから描かれるであろう展開が ゾワゾワを誘う。

よく ここまで 伏兵を温存してきたことに、正直 感嘆するよ。さすがに９話を使っても クライマックスの本題を伏したままで、ふわふわアニメを続けたってのは 思い切った判断だと思う。

次回が「長門有希ちゃんの消失 Ⅰ」ってぐらいだから、前後編どころじゃなくて、３～４話以上を使って、描かれることになるんだと思う。 もうそれだけで劇場版一つの作品になるくらいの長さだけど、これも ここまでの「ふわふわ恋愛煙幕」が有ると無いとでは、この最後に向けてのゾワゾワ感が違ってくる。

あの朝倉さんの暴走がちな「有希ちゃんへの愛情」が、この状況からどうなってしまうのか、あの愛情に潜む怖ささえ感じる。

そして、この第１０話のEDの映像が変っていたことも注目。

これから、こっちのEDが流れるのだろうけど、あちこちに意味深な表現があるし、歌詞の悲しげな想いも重なって 心にズシンと響いてしまった。

なにしろ原作を見ていないので、今後の展開はアニメ待ちなんだけど、もう観たさと怖さとで 複雑だわ～。