† 【占星】 Aspect across signs †

しかし以前に、Masha'allahの『On Reception』の一部を見たとき、それは衝撃的だった。

「第４章 病人に関して」の項で、月をサインを超えて 進行させて、アプリケーションを採用しているのです。 牡羊座２８度の月を、牡牛座の中まで進めて、水瓶座２度の水星とのアスペクトを見ているのです。 （このMasha'allahは、他でもそういうのを採用している）

さて、さて、これは 何なんだろうか？ これが一般的なのか、この人だけの独創なのか。

いやいや、William Lilly も サイン越えを採用するケースが見受けられるよね。

しかし、サインを跨いでのアスペクトを無条件に認めたら、ホラリーの体系自体が大混乱するのは必至なわけで、 だから当然、それを採用する何らかの条件があるのだろう。

そんなわけで、ここ数日、この Aspect across signs が有効になる条件を調べていた。

私の経験上、サインの末尾にある場合、有効になるケースがあった。

Lillyのケースでも 特定の条件下ケースである。 （cf. 第59章 或る婦人 望んでいる男性と結婚するか，第25章 田舎の家にいる女性の質問、息子が居るのは ご主人様のところか 婦人の家か） LillyのいうVOCでも進行する場合だったり、また Al Biluni のいう VOC を免れる状況にも合致していたり、 他にも Reception が絡んだりしている。

Masha'allah も それを採用する経緯を丁寧に説明していて、 象徴星の能力が弱っているときだと解釈できる。 また、Masha'allahは、VOCの免除までを述べているわけではない。

つまり・・・だ、この Aspect across signs （サインを跨ぐアスペクト）というのは、 様々な特殊条件のときに採用される、特殊例外ルールなんだろうと思う。

この aspect across signs が、一部に言う dissociated applicationと同義かどうかは、私は知らない。

要は、基本定理と 例外的な特殊条件下で有効になる定理があり、 それらを適材適所で使い分けねばならない・・・ということなんだろうね。 そして、その特殊条件というものを、これから勉強して、厳しく精製しなくてはいけないと思う。